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地域リハビリテーションとは
===定 義===

 高齢者や障害のある人々が、住みなれた所で、そこに住む人々と共に、一生安全にいきいきとした生活が送れるよう、医療・保健・福祉および生活に関わるあらゆる人々がリハビリテーションの立場から行う活動のすべてを地域リハビリテーションといいます。


===目 的===

1.予防の重視

  • 高齢者ができる限り要介護状態にならないようにする
  • 市町村の老人保健事業の充実
  • 保健師による健康教育などの保健活動
  • 高齢者の健康増進サービスの強化

2.リハビリテーションの充実

  • 高齢者の心身の機能低下、要介護の状態に応じた適切なリハビリテーションと維持期リハビリテーションとの機能区分を明確にした上での、維持期リハを介護給付
  • そのための既存施設のリハビリテーション機能の強化や訪問リハの充実

===支援体制===

 高齢者が寝たきり状態となることを予防するためには、脳卒中や骨折などによる障害の発生時から行う急性期・回復リハビリテーションから、在宅あるいは施設などで行う維持期リハビリテーションまで、継続的に行う必要があります。
しかし、維持期リハビリテーションについては、現状では重要性は認識されているものの、それに携わっている人々だけでは、個々の状況に応じた適切なリハビリテーションが実施できているとは言えない状況です。
このため、地域において、医療・保健・福祉に関わる人々だけでなく住民やボランティアの人々を含め、あらゆる人々が参画する地域リハビリテーションの体制づくりが求められています。
熊本県では、地域リハビリテーションの体制を整備するため、平成12年度からすべての老人保健福祉圏域に地域リハビリテーション広域支援センターを指定し、それらの地域リハビリテーション広域支援センターに対して技術的支援を行うために、熊本県地域リハビリテーション支援センターを設置しています。